shanon's note

プログラミングとアニメがすき

【SHIROBAKO】りーちゃんに学ぶチャンスを掴む方法

この記事はSHIROBAKO Advent Calendar 2016 3日目です。
こんにちは、 @shanonim です。1日目と2日目と立て続けに素晴らしいエントリがリリースされた結果、カレンダーのハードルがどんどん上がっていて震えています。

でも、去年に引き続きSHIROBAKOカレンダーが書けて嬉しいです。というか、もう一年経ったんですね、早い・・・。
ちなみに去年はこんな記事を書きました。

【SHIROBAKO】りーちゃんの強さと魅力について

試しにGoogleで「りーちゃん」と検索してみたら2番めにヒットしました。ひぇぇ。 f:id:shanonim:20161202210125p:plain

というわけで、今年もりーちゃんをテーマに書いてみたいと思います。

りーちゃんについて

りーちゃんこと「今井みどり」は、脚本家志望の大学生です。主人公である宮森あおいの2学年下で、高校生の時は宮森ほか3名と一緒にアニメ制作の部活動をしていました。 f:id:shanonim:20161203111045p:plain
出典: http://shirobako-anime.com/character-05.html

作中では、アニメの制作資料集めで突出した能力を発揮し、その腕を買われてプロのアニメ制作現場で脚本の助手や設定制作などを担当することになります。

りーちゃんの強み

好奇心と大胆さ、この2つに尽きると思います。

好奇心

とにかく知識ジャンキー。新しいモノに物怖じせず、興味を持って進んでいく姿勢が眩しい。

7話、徹夜で読書をしていた様子です。

みゃーもり「よかった・・りーちゃん起きてて・・」

りーちゃん「いやぁ、これから寝るとこっす。ドストの罪と罰、マジおもしろくって、徹夜なんです。」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/42002913.html

眼鏡りーちゃん、かわいいですね。

また9話では、会話の中でさりげなく石川啄木の短歌を一部引用するシーンがあります。

りーちゃん「あー啄木です!『友がみなわれよりえらく見ゆる日よ』です!」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/42240273.html

文系博識少女、尊い。

ちなみに短歌の意味としては、「友人たちは出世していくのに自分だけ取り残されているように見える」ですが、「自分と他人を比較してもしょうがないから、できるだけ前向きでいよう」というメッセージがこめられていると言われています。

17話では作画参考用の小道具を自作する場面もありました。

りーちゃん「戦闘機のハーネスです!」
りーちゃん「手作りです!」

f:id:shanonim:20161203150753j:plain 出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43240658.html

有能すぎるでしょw

大胆さ

目の前にチャンスがあるとわかったら何としてでも掴みにいくアグレッシブ少女。

13話より。

みゃーもり「今週中に資料まとめないといけないんだけど、何から手を付けていいのか…何が何やら…」
りーちゃん「おいちゃん先輩、レポート程度でいいならまとめますよ?」

f:id:shanonim:20161203120206j:plain 出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/42800307.html

できそうなことがあったらとりあえずやってみる!という気合いが感じられます。
先輩に追いつきたい焦りからの発言という面もありますが、りーちゃんにとってはアニメ業界になるべく近い当事者でやっていく=チャンスなわけで、そのきっかけを掴むための行動とも取れました。好奇心を拡げる機会でもあったので一石二鳥だったわけです。

あと、20話の回想で先輩のベテラン脚本家に弟子入りを頼み込むシーン。

りーちゃん「がんばりマスタング!」
りーちゃん「どうかお願いしメッサー!」

戦闘機の名前とかけて、おもしろおかしく会話を仕掛けます。 相手の気を引こうという必死さと、ベテラン相手でも物怖じしない大胆さが垣間見えますね。

f:id:shanonim:20161203151632j:plain 出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43561584.html

あと、言いたいことがあったらちゃんと言う大胆さ。 20話で、平岡というちょっと捻くれたチームメンバーと会話するシーンがありました。

りーちゃん「女だからいいと思ってないし、仕事もなめてません。」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43561584.html

この少し前のシーンで平岡からひどいことを言われた返しではあるんですが、ちゃんと面と向かって本音を伝えるという強い意思が感じられます。

普段仕事をしていて、一度本音で殴り合ったほうが早いよなぁと思う時もありますが、なかなかできることではありません。だからこそこの大胆さがかっこよく見えたシーンでした。

チャンスを掴む方法

りーちゃんの行動から一貫してわかるのは、チャンスを掴むための準備と行動を常に繰り返しているということです。 すなわち、

  • 準備: 好奇心(知識を貯めて行動の糧とする)
  • 行動: 大胆さ(いざという時の反射力)

だと思います。本人は無意識かもしれないけど。

何か新しいことを始めようとした時、「そんなにスキル無いしやめとこ...」「いつかまた成長した時に挑戦しよう」と思ったことはないでしょうか。 僕はたくさんあります。

でも、大体あとでやろ…ってなったら結局やらないし、とにかく行動に移すことが第一歩なんですが、行動するには「やりたいこと」が必要です。

りーちゃんにはその強い動機がありました。アニメ業界で働く先輩に追いつきたい、いつかみんなでアニメを作りたいという目標です。

1話より。

みゃーもり「いつか、絶対…必ず…」
えまっち「またこの5人で…」
ずかちゃん「アニメーション作品を…」
みーちゃん「作りま…」
りーちゃん「す!」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/41269962.html

いつかぜったい叶えたいことが彼女にとっての目標で、それがあったからこそ好奇心と大胆さをもって行動できたんだと思います。

まとめると、やりたいことや目標を見つけて大胆に前に進むこと、そのために学びを止めないことが大切って感じでしょうか。

22話、そんなりーちゃんの言葉が仲間の心を動かすシーンがあります。

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43778856.html

えまっち「りーちゃんは...怖くないんだね...」
りーちゃん「何言ってんすか絵麻先輩、怖いのは脚本家になれないことです。」

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出典: http://anicobin.ldblog.jp/archives/43778856.html

まとめ

正直、去年と同じ結論になりそうでびびってたんですが、いざ書いてみると去年は気づかなかったことに気づいたり、同じシーンを見ても解釈が変わっていることに気づきました。

これってやっぱりSHIROBAKOという作品に今の自分を投影しているからだと思いました。 アニメ業界とWeb業界って、業界構造だけじゃなくて役割分担だったり人の性格も似てるんですよね、たぶん。

自分もりーちゃんと同じく、追いつきたい先輩が周りにいて、やりたいことがあったからこそずっと走ってこれたなぁと思いました。今年はその結果なのかどうなのか、仕事でもプライベートでもたくさんのチャンスを頂けた1年だったと思います。

来年も引き続き頑張ってチャンス掴んでいきたいと思います。