shanon's note

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技術書典5の思い出

Oisix ra daichi Inc. Advent Calendar 2018 adventar.org

実はもうオイシックス・ラ・大地のメンバーではないのですが、元同僚の厚意により参加させていただきます。ありがとうございます。

技術書典5の思い出

今年10/8に開催された技術書典5にて、Oisixのエンジニアメンバーで共同執筆した同人誌を頒布しました。

techbookfest.org

思い出があるので、書き残したいと思います。

きっかけ

技術書典に何度か個人サークル参加していた私が言い出しっぺとなり、完全に「ノリ」で合同サークルをエントリーしました。「技術書執筆に興味はあるけど個人サークル参加はハードル高い」と思っているメンバーも何人かいたので、じゃあみんなで書こうよ!と半ば強引に背中を押した気がします。みんなで渡れば締切もこわくない。

なぜ書いたのか

会社の技術広報

技術書典は一日で数千人が来場する一大エンジニアイベントです。そこで自社の技術を題材にした本を出すとなれば、知名度向上の効果は少なくないでしょう。実際に本を手にとって会社に興味を持ってくれる人が増えたら、長期的には採用効果もあるかもしれません。とにかく「うちの会社は技術をやっているぞ!」というアピールをしたかった。

エンジニア同士の技術交流

社内の各組織に散らばるエンジニアが互いに今興味あることや仕事について話す場があまり多くありませんでした。本を書けばお互いのやっていることもわかるし、心理的な距離も縮まるのではという思いがありました。

執筆人数と内容

呼びかけの結果、自分を含めて5名が著者となりました。できれば7,8名くらい集まってほしかったんですが、文章校正と編集の負担を考えると5名くらいでちょうど良かったなぁとも思います。

内容は以下のようなカテゴリで分かれました。

いい感じにテーマがバラけてバラエティ性に富んだ本にすることができたと思います。

スケジュール

  • 参加申し込み: 7月中旬
  • 社内初稿締切: 9月末
  • 印刷所入稿: 10/4
  • イベント: 10/8

ミス

スケジュールを見ておわかりでしょうが、印刷所入稿がイベント4日前です。なんたる極道入稿、間に合ったのが奇跡です。 最初からちゃんと進捗管理すればよかったんですが、のんびりやってたらこうなります。編集長である自分の責任を痛感しました。みんなで渡れば締切もこわくないと思ってたけど、ひとりでも渡れなかったら全員ドボンなんだ。

あと個人的なことなんですが、社の合同本以外に個人サークルのエントリーもしていたため、実質2冊分の締切が重なりました。鬼しんどかったです。合同本やるなら個人は出ないほうがいいと思います。(それはそう)

当日の頒布

直前にバタバタしたものの、当日は大きなトラブルもなく無事頒布を終えることができました。用意した計100部は無事完売。ほんとに嬉しかった。

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Oisixってエンジニアいるんですね!」「今までエンジニアリングのイメージなかったです」といった反応を得られたので、当初の思惑通りでした。認知されたら成功。やってよかった。

予想外の反応

社内で表彰してもらいました。執筆メンバー全員で受賞です。

ノリで始めたとはいえ、社にとっても良い活動をやっているつもりだったので、ちゃんと認めてもらえたのは素直に嬉しかったです。

受賞の挨拶スピーチで全社員を目の前に「我々の会社はもっと””技術で課題解決する””というイメージが必要」などと偉そうなことをしゃべった気がする。でもほんとにそうだと思うんですよ。エンジニアリングの気配がないところにエンジニアは来ないと思うので。

反省

デザイン

表紙・裏表紙をちゃんとデザイナーさんに依頼すればよかった。表紙は本の顔なので、ちゃんとプロに頼むべき。

校正の方法

編集長が一括で構成するのではなく、執筆者同士が相互レビューするような仕組みを作りたかった。結局そのためのスケジュールをちゃんと取っているかどうかの問題かもしれない。

終わり

自分ひとりではできなかった経験なので、共同執筆してくれた他の4名に感謝しています。どうやって技術書を書くのか、書いたらどんないいことがあるのか、知見を残すことができてよかったと思います。