「私どこにいるんでしょうか...」
SHIROBAKO Advent Calendar 2019 3日目です。
私どこにいるんでしょうか...
これは17話のタイトルです。この回は、短納期で第三飛行少女隊のPVを作るために各キャラクターが奔走するストーリーでした。
このタイトルはそのままセリフとしても登場します。
制作進行の二人は、慣れない仕事と難しい調整業務に疲弊してしまい、ちょっとしたミスをしてしまいます。
それもあってかこのセリフ、物理的に「どこにいるんでしょうか...」という意味と同時に、「わたしって今何やってるんでしょうか...」という悩みの吐露のように聞こえました。
目の前の仕事が忙しくなってしまうと、ふとした時に「私どこにいるんでしょうか」状態になってしまうことがあります。
あっぷあっぷしてるときは気づかないけど、終わったあとに「あれなんかこれ意味あったっけ」という虚無感に襲われる場合。あるいは、忙しくはないけど気乗りしない仕事が続いてやるせない気持ちになってしまう場合。
どんな経験が役に立つかわかんないもんね!
そんな中でも、前向きに仕事してるずかちゃんはすごいなぁと思うわけです。
「どんな経験が役に立つかわかんないもんね!」
この前向きな姿勢が彼女にとってどんな意味を持つのか、最後までアニメを見た方ならきっとわかると思います。やっぱり経験という点と点がつながって線になるんですね。
じゃあ得意分野だ!
みーちゃんも悩み多きキャリアを歩んでいますが、職場でのちょっとした褒めがきっかけで徐々に前向きさを取り戻していきます。
社長「・・・っと!藤堂さんイイねぇ!そのジープのタイヤ」
みーちゃん「前の会社でずっとタイヤをやってたんです」
社長「じゃあ得意分野だ!」
みーちゃん「(えっ・・?!」
みーちゃん「・・・タイヤ褒められました。だから無駄なことはないんだなって思って。」
昔やっていたこと=得意分野かというと決してそうじゃないかもしれませんが、これは「やったことあるなら自信持って!」というメッセージにも受け取れます。とても元気になる褒めです。
変な話、こういうことをサラッと言えるような大人になりたい。
がんばりマスタング!
17話に限らず、SHIROBAKOは「いろんな壁にぶつかるけど、最後は諦めずにやり遂げる」というエピソードが多いと思います。でもその過程には助けてくれる先輩や上司がいたり、頼れる友人がいてくれることがほとんどです。
前向きな本人の意志とそれを支える周りの環境が揃ってはじめて壁を超えることができる、そのことを忘れずにやっていきたいと思います。
今年もおつかれさまでした。来年もがんばりマスタング!