shanon's note

プログラミングとアニメがすき

それは誰のための仕様変更なのか

アプリの仕様変更についてメンバーと激論になったのでメモ。 内容はたいへん些細。

  • アプリ内で表示しているとあるViewを非表示できる設定を追加する
  • 工数は半日あれば十分

元を辿るとCSに連絡してきたユーザの要望らしく、単純に「ユーザがこうしてほしいと言っています。」→「ではこんな感じで改修しますね。」という流れだったみたい。

内容だけ聞いて「簡単だしささっと対応してリリースしますか〜」となりかけたんだけど、よくよく考えると「これ誰のための仕様変更なんだっけ」という観点がなかった。
結局この仕様変更を望んでいるユーザがどのくらいいて、全体のアクティブユーザ比でどのくらいの声なんだっけ、ユーザ比でなくても短期間に複数の改善要望が来ているissueなんだっけ、ということをちゃんと考えていなかった。

もちろん少数派意見でも「これは絶対必要だよね・・・」となるissueもあるけど、そういう場合は「ユーザと開発サイド共通の要望」でもあるのでちゃんと進めていかないといけないよね!で議論が終わると思う。
問題は「開発サイドの要望ではないけど一部のユーザが要望している(らしい)」をどこまで対応するかで、それは誰のための仕様変更になのか(=対応することで喜ぶひとがどのくらいいるのか)をきちんとサーベイしないと、よくわからない仕様変更がよくわからないまま堆積してよくわからないアプリになってしまうかもしれない。

次は、じゃあ実際にどのくらいのユーザから要望があったら対応しましょう!の指標を決める必要があるけど、(例: ユーザの◯%から要望が来たら対応する、◯週間以内に同じ要望が◯件以上来たら対応する)
これはまだ検討中なので、よいしきい値や判断基準が決めれたらまた知見共有します。

余談: こういう改善系issueの優先順位、各社がどういうふうに決めてるのかすごく興味がある。たとえば優先順位を決めるという意味では「ユーザからの要望数」は単にパラメータでしかないかもしれない。